昨年から設計・監理(共同設計:NOLK)をしておりました「下馬の家 プロジェクト」が、5月に竣工しました。
敷地は大きな街区の真ん中に位置しており、四方は建物に囲われ、前面道路は1.4mほどしかありません。
そこに間仕切りのない空間が3層積み重なった建築が立ち上がりました。
中庭が内部空間に光を導き、窓からは建物の隙間を縫うような景色が見え、屋上からは街を眺望することができ、道が敷地の中まで続いています。
外壁材はモルタルと焼杉、内装材にもモルタルと木材を使っており、均一性のない素材の特性がそのまま感じられる空間となっています。
環境と建築・空間の要素が「開くこと」と「閉じること」、二律背反の概念が一辺倒でも曖昧な中間的なものでもない、混ぜ合わさったような状態ができあがったと感じています。