北馬込の家 プロジェクトが竣工しました。

角地、近隣にある校庭の植栽帯、坂道のある街の風景を窓から取り入れ、広がりのある住空間を目指しています。

外観正面の出窓は、二階と三階の窓を一体的にまとめて連続性をもたせ、三階では明るいデスクコーナーをつくり、二階では植栽を置ける窓台となり、暮らしの一部分となっています。

住み手の関わりがある出窓を設けることで、愛着の湧く外観になってほしいと考えています。

一階には、玄関土間を介して出入りするハナレのような小部屋があり、収納や寝室、仕事部屋などにフレキシブルな使い方ができるところとなりました。

二階のリビングダイニングは、L字型窓と出窓から街や緑の風景を取り入れ、プライバシーを守りながらも、できるだけ空間の視覚的な抜け方と広がりをつくりることを大切にしました。

キッチン・コンロ前のスペースでは、窓から緑と校庭の風景が覗け、日中は明るく、格別の場所となりました。

一階のハナレ、二階の窓辺、キッチン前のカウンターとコンロ前、鉄骨階段下のスペース、三階出窓のミニデスクといった小さな居場所があり、色々な使い方ができると思っています。

日々の暮らしのなかで、居場所を見つけるようなおおらかな住空間になってほしいと考えています。