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柴又の家 プロジェクトが竣工しました

 

 

2022年3月、寅さんの街・柴又駅から少し歩いたところに、柴又の家(ドマトリー ハウス)が竣工しました。

一階には駐車場と陶芸をする土間と水回りと個室、
二階にはLDKと寝室と在宅ワークスペースとバルコニー、
三階には個室とバルコニー、
各空間には扉や引戸があるけれど、一階から三階までひと繋がりの空間でつながっているイメージを持ちながら設計を進めていました。

敷地の東西には大きめの駐車場があり、住宅街のポケットパークのように存在していました。そこへ向けて、光を取り込む窓と室内空間を広げる窓の役割を相乗させるように設けています。

LDKフロアには、キッチン作業台・在宅ワークスペースの机とベンチ・ワークスペースとリビングを仕切る家具(TVボード)を造作しました。
がらんどうの空間のなかに造作家具を設けることで空間に重心ができて、そこにスペースが生まれ、暮らし方に選択枠が増えて、住まいに広がりがでてくると考えています。
造作家具が、生きるための道具になるような感覚に近いかもしれません。

柴又の街を歩いていると、各々の家から植物の緑が溢れています。お庭の木々も実のなった木がたくさんあり、古い街並みというわけでないですが、街の成熟度を感じていました。
少しでもいいので、そんな街の環境を窓から取り込むこと考えていました。
在宅ワークスペースでは、周辺環境を感じながらも、ちょうどよくプライベートを守られるような開放感を得られ…心地よい居場所になったのではないかと思っています。

 

 

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